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勃起神経全摘除でも機能回復


手術による勃起神経摘除後や放射線治療後の性機能の問題は大きな課題ですが、あまり論じられる事はないようです。
従ってあくまでも私見ですが患者、医療関係者内でも事実誤認は相当見受けられるように思います。

例えばVCDカンキという陰圧式勃起補助器具は厚労省承認医療器具として安全な製品であり、正しく使えばネット上等で言われているような副作用やリスクは実際上ほとんどないと言ってもよく私の知る限り過去30年間にも事故は起こっていないようです。

またED治療薬としてPDE5阻害薬バイアグラ、レビトラ、シアリスがあります。
私は全摘後3年になりますが、私のような勃起神経全摘除のケースではその服用による効果は全くないとの情報により現在までそう認識していました。(今まで使わずにいました)

ところが先日内科を受診する機会があってその時レビトラを処方してもらい試してみたところ立派に機能したではありませんか。
今まで、勃起神経を全摘除した場合はPDE5阻害薬の効果は全くないと聞いていたので大変驚きました。
そして服薬とはいえ自律的に機能した事で男としての自信が蘇った瞬間でした。


一つ大切な事があるようです。
それは術後のリハビリです。

ED診療ガイドライン第3版では、


【前立腺癌に対する手術療法あるいは放射線療法後のEDに対するリハビリテーショ ンに関して、何をいつからどれくらいの期間するのが有効か ?】


「 方法,開始時期,期間に関してエビデンスがないため,推奨できる方法はなく研究段階である。」

としながら、

前立腺癌の治療法である手術療法、放射線療法はいずれも程度や経過は違うが高率に術後EDの原因となる。近年PSA検診の普及で比較的若年の前立腺癌が見つかるようになり治療後のQOL維持のためEDへの配慮が必要とされるケースが増えている。
根治的前立腺摘除術(RP)後のEDはQOLを低下させる重要な合併症である。
これまでの基礎実験から陰茎海綿体神経の損傷は陰茎海綿体の萎縮・線維化をきたすことが確認されており実際にRPを受けた患者の陰茎海綿体の線維化が生検で確認されている。
線維化によって海綿体平滑筋の容量が減ると勃起の維持に必要な陰茎海綿体静脈の流出閉鎖機能が働かなくなり陰茎海綿体から血液が漏れてしまう静脈溢流性EDの状態をきたす。
一方で手術による陰茎海綿体への流入動脈の損傷や術後の慢性的な非勃起状態は陰茎海綿体内の低酸素環境をつくりNO産生を低下させ、陰茎海綿体のさらなる線維化の原因となる。
陰茎海綿体の線維化は手術直後から始まるので早期からの陰茎リハビリテーション介入が望まれる。
PDE5 阻害薬のもつ陰茎海綿体組織の保護作用や平滑筋細胞のアポトーシス阻害作用は2000年代に動物実験で効果が証明されている。しかしながら臨床において2008年および2014年にMontorsiらによって報告された大規模の多施設二重盲検ランダム化比較試験ではいずれもPDE5阻害薬による性機能回復に対する明らかなリハビリテーション効果は証明されなかった。その後PDE5阻害薬を用いた陰茎リハビリテーションに関してランダム化研究を含む複数の研究が行われ有効性を支持するメタアナリシスが報告されているが現時点ではPDE5阻害薬を用いた陰茎リハビリテーションの効果はヒトでは不明との位置付けになっており効果の是非とともに推奨される開始時期や期間、薬剤の種類、量、 投与方法についても今後のデータの蓄積・議論が必要である。

放射線療法とED

放射線療法の治療後も合併症としてEDが起こる。
機序は十分に解明されていないが主に陰茎海綿体の血流障害が関与すると考えられている。放射線治療後のEDに対してもRP後と同じく勃起機能回復促進の試みが行われている。
しかし論文数は少なくその効果についてはRPと同様に結論がでておらず推奨プログラムに関しても今後のデータの蓄積・議論が必要である。

とあります。
ED診療ガイドライン第3版

現在でも海綿体神経やその機能回復再生のメカニズムに関しては充分に解明されているわけではありません。
要は、安全と認められたものに限って何でもトライしてみるという事が非常に大事ではないかと思いました。


私の場合は前述の理由で術後、PDE5阻害薬は服用しませんでしたがすぐにVCDを使用し所謂リハビリは怠っていませんでした。
そして、今回、思いもよらずPDE5阻害薬で男性機能を復帰させる事ができたのです。
(参考になればと思いますが個人差も十分考えられますしあくまでも一患者の匿名投稿ですのでお含み下さい)

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