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今日診察を受けたが

前回の診察から1年経過し久し振りに今日経過診察を受ける。
今月で術後丸7年となる。
待合室での待ち時間は、日頃忘れている当時の心境を振り返る時間となる。

治療が終わればその後は定期的に血液検査によってPSA値が知らされる。
その度待合室で検査結果を待つ時間は不安に包まれ心が乱れる。
数値に異常がなければほっと胸を撫で下ろし晴々と日常に戻っていく。
そうやって何事も無く6年目ともなると少しずつ受けた治療に確信が持てるようになり心も落ち着いてくる。

今日の待合室での心境であるが、
もし、今日、数値が上昇しているとしたら・・・。

実は冷静に穏やかな心でその事を受け入れられそうな気がした。
もうここまで来れば今後再発しても治療が打ち勝ち、癌と同居しながらでも天寿を全うする事はできるのではないか。
主治医も7年前を振り返り、その頃と今とでは治療法もその成績も格段に良くなっている旨話をされた。

今回もPSA値はゼロ。
しかし10年観察はやはり必要だと釘を刺され帰途に着いた。


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ほどほどでいいのだ


遅まきながら引退後の50歳から始め、そして半年で挫折した打楽器ドラム。
その後改めて60歳から再挑戦し5年ほど楽しく練習を続けてきました。
そして今ではライブハウスの客前で基本的な演奏ができるまでになりました。
しかし、更に手数を増やしてかっこよく叩くべきではないかとの思いが募り、
コロナ禍でのこの数ヶ月、1日に4、5時間というプロ並みの時間をかけて練習を重ねてきましたが、
次々と壁にぶち当たり、それはもう苦痛以外の何物でもなかった、、、。笑

もう若くない私は今更ながらに悟りました。

なんでもそうですが、物事はほどほどでいいんじゃないかと。
もう長くない人生、高望みは不要で、楽しくないと思うことはやらなくていい。
理想を追い求めることは苦痛でもある。

尿漏れや性機能低下など術後低下したQOLも然り。



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僕起考


私のように前立腺全摘時、勃起神経を摘除した方々も少なくないと思いますが、
私の体験としてED剤で勃起が可能となった事、ecstasyの質が変化した事は以前書きました。
その後の変化として、次のような現象が起きています。

まず、勃起したときの反りが下向きに変化しました。
まあ若い時のように上を向いてヘソまで届く必要はございませんが、どうも下向きではペアリングがよろしくないようです。
前立腺摘除に伴い尿道がカットされ短くなった事により引き攣られているのでしょうか、
勃起神経がないのに勃起できた稀なケースですので他に情報が見当たりません。
もう一つ、ecstasyの度合いが徐々に減少している感があります。


若い頃、60過ぎのおじいちゃんには性生活は無いものと思っていました。
今、その歳になって、それがまだ活発である事そしてその事がとても大事である事を知りました。
唯一医療器具として市販されていた陰圧式勃起補助器はその販売会社の閉鎖により現在では手に入らなくなりました。
QOLの観点から今後新たな研究開発が行われる事を期待したいものです。




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6年半経過、その後


前立腺癌治療から6年半経過し、現在状態は安定しているが、
罹患当時の手探りの対応が時々思い出される。

当時は、大量の人参ジュース、玄米食、健康食品、禁酒、禁肉、等々、いろいろとやってはいた。

ところが、その後人間ドック医師から、
「肉をはじめ何でも食べたいものはたまには食べて良い。偏った摂取が一番いけない」
と言われ、今では生きがいでもある食事をバランスよく楽しんでいる。
勿論、塩分、コレステロールは控えめにしている。
月に数食の肉は赤肉だ。
効果がほとんど期待できない健康食品は一切やめた。

2015年秋、
PSA値僅か4.2にて両葉のグリソンスコア4+4=8と診断
素人考えで増殖、転移進行を懸念し半年待ちのダヴィンチ術を断念、従来の開腹術にて直ちに全摘を受ける。

療法の選択に当たって、悪性度の高い私の癌は、ホルモン療法、放射線療法に対し果たして抵抗性がないと断言できるのか、
当時私は確信が持てなかった。
有名人の中でもそのような療法の中で癌の性質に起因したのか短期間に残念な結果となった方々も報道に聞いていた。
しかし現在のそれらの治療成績は優れているようにも聞く。

私にとっては前立腺臓器を全て除外しており不安もなく今は気持ちも穏やかな方だ。
ただ、尿漏れが常態化しパッドが欠かせない。
しかし、女性の4、50年に及ぶ月経の煩わしさに比べれば、この程度で文句を言っちゃいけないですね。

西郷輝彦さん、再発までの6年間


治療6年後に再発と報じられているが、
この間、定期的な経過受診と治療がなされていたのか、
あるいは放置した結果、転移を来たしたのか。
75歳は若い。残念です。
ご冥福をお祈りいたします。



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6年目の経過診察結果


50代に発見された強悪性の前立腺癌の治療法に私は全摘術を選び経過診察を受けながら早6年が過ぎた。
術後の病理検査では低PSA値でのハイリスク診断となりしかも断端陽性だとわかり、転移を懸念してかなり動揺した思い出がある。
その後、一時はPSA値が急伸し不安の中で救済治療の模索もしたが翌月には測定限界値以下に戻り胸をなで下ろしたということもあった。
そして昨日の検査結果だが、PSA値は0.008以下であり、主治医からは、このまま10年経過しなければ完治とはならないが、もう完治したと言っても過言ではない状態であると説明を受けた。
色々な治療法があったが全摘術で完治となればこれ以上のものはない。

当初ははたして全摘術で良かったのか、放射線治療の方が良かったのではないか、
実は心の中で何度も何度も自分に問いかけた。
何かを選択するという事は、一方で他のチャンスを捨てるという事である。
しかし今回に限らずそうやって沢山の選択をしながら人生を生きてきたはずだ。
人生とはそんなもんだ。

検査も1年おきとなり、尿漏れは日常となったが癌のことは忘却の傾向にある。
そして64歳の誕生日を迎える。
私もあと15年ほどで標準寿命を迎える年だ。
主治医をはじめお世話になった方々に感謝して余生は穏やかに過ごしたい。

そして、今思うことは、現代においては適切な治療を受けていれば例えハイリスク症例であっても多くは前立腺癌は怖くない、天寿を全うできる気がすると言うことである。
他の病気が隠れていないか、そちらにも注意が必要だ。



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西郷輝彦さんのYOUTUBE


西郷輝彦さんは2011年に前立腺全摘、その6年後の17年に再発し、放射線と抗癌剤治療を受けてきたと伝えられています。
そして昨秋PSAが大きく上昇し去勢抵抗性前立腺癌と診断されたとのこと、
現在シドニーでPSMA標的放射線治療を受ける準備に入られたようです。

やはり関心があるのは、全摘後から再発迄のPSA推移です。
5、6年経って急に動き出したとしたら、5年無事に経過した私もまだまだ安心できないと言うことになりますね。
成功をお祈りします。


↓西郷さんのYOUTUBEチャンネルです。
今後、経過報告を見せて頂けるようです。


最近はお腹がパンパンになる程酒を飲んでいる

コロナ禍も長期に及び家で飲んでばかりの毎日ですが、節酒もなかなかといった感じでついついアルコール量が増えています。

アルコールは中性脂肪やコレステロールを肝臓に蓄積させ動脈硬化を進行させます。

そこで、最近では350mlの缶ビールをノンアルコールで割って飲んでおります。
実は医者から勧められた飲み方なんですが、
2缶足して750mlとなると泡立ちもあってジョッキ2~3杯分となる。
若い頃とは違う。はっきり言ってこんな量飲めません。
ほんのり酔えて、お腹はパンパンである。
とにかくこれ以上もう飲む気にはならん。
HbA1cの高い私には食事制限にもつながって一挙両得である。

節酒を言われながらもなかなかやめられない諸兄にはぜひとも試してもらいたいノミカタである。

いずれビールメーカーもこの需要に気付くはずではなかろうか。

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勃起不全治療剤 シルデナフィル錠


前立腺癌治療後の男性機能喪失の問題は、手術であれ放射線やホルモン治療であれ、いずれ発生する問題と言われていますが、体験談などあまり記文としては見受けられません。
しかし、悩んでいる方は少なくないはずで、書きにくいテーマではありますが、このブログでは投稿しております。

以前も書きましたが、全勃起神経を摘出した私は自律的勃起は諦めていました。
そこで、陰圧式VCDカンキという医療器具の助けを借り、海綿体に血液を吸引する方式により勃起させていました。
ところがその後、ダメもとで飲んでみた勃起不全治療剤ED薬で見事に復活したのです。
それまではED薬に効果はないと言われていて諦めていました。
多くの医師が言うように殆どの人に効果はないのかもしれません。
しかし、私のようなケースがある事は事実です。

そのED薬にジェネリックがあります。
シルデナフィル錠です。
バイアグラと同一成分です。
医師の処方により一錠50グラム800円でした。


勿論、持病などにより服用できない人もいます。
私も必ず医師の診断を受け処方を受けています。


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必要により半部の25グラムに指でカットできます。

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5年目のPSA検査の結果



前立腺癌に罹患し、全摘術を受けて早や5年が経過しました。

前立腺癌は低リスク症例の場合であれば予後は極めて良好だと言われていますが、私の場合は高リスク症例群に含まれ、当初は落ち込みも酷かったですし再発の言葉がいつも心に引っ掛かってましたねえ。
そして今日は5年目の定期検査を受けました。

今回のPSA値検査ですが、
0.008以下との結果で安心しました。
一時的に0.1まで上昇した事がありましたのでこの結果は胸にしみます。

しかし、ここにあるように、低PSA、GS8、断端陽性の私はまだまだ予断を許さないです。


よく読んでみると多施設478人を対象にした7.5年間のこの解析によれば、術後5年〜7.5年迄の期間の新たな再発者は22人とあり、これは治療を受けた医療機関が公表するPSA非再発生存率の5年目と10年目の差異に近いようにも見えました。
これを多いと見るか少ないと見るかですが、なんとか逃げ切りたいものです。

尚、こちらの解析では5年以降のPSA再発症例に臨床的再発はなかったともあります。

根治的前立腺摘除術後5年以降に再発した症例に関する検討


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やっぱり尿漏れは治まらず


完治していると思っていた尿漏れだがこのところ平静時でも自制できない事がありちょっと考え込んでいる。
術後、トレーニングを殆どやってないからだろうか、やりたくないが頑張ってみる事にする。
とりあえずボクサータイプのパンツではパッドをしても横に漏れて滲み出すことが多いのでビキニタイプを購入し使用してみるが、この歳でビキニとは自分でも気持ち悪い。

さて、世間に目を向けると、一足早く平常に戻りつつある中国に数千店舗を出店しているローソンの社長が、「回復にはまだ時間がかかっており、今後も巣ごもり消費は習慣化して元の生活にはすぐに戻らないだろう」と述べている。

世界では現代貨幣理論も事実上正当化されながら中央銀行がお札を刷り企業や家計に配るヘリマネ政策で膨大なマネーがばら撒かれようとしているが、この副作用は恐るべき超インフレである。

報道によればあの著明な投資家バフェット氏は1~3月期で5兆円もの損失を出したという。
ソフトバンクグループの四半期赤字も1兆数千億と過去最大規模だ。
ウィルス感染の発生をきっかけに昨年までのバブルが崩壊したとも見てとれるが、変容した社会はまさに元には戻らないといった感が強い。

弱い消費動向が転換できないまま賃金も上がらず財政悪化に伴ってインフレともなれば所謂悪いインフレとなる。

子供や孫の時代が心配だがこの先どうなるのか想像もつかない。


中国はウィルスの感染源である野生動物の取引を禁止すべきだが、漢方薬などの材料としても巨大な需要があり、難しいかもしれない。
しかし、中国人もウィルスで死んだら本末転倒だろう。

国際社会がこの点、中国にどう対応していくのか、抜本的解決法はこれしかないと思うのだが。

私の尿漏れも骨盤底筋トレーニングの強化で抜本的解決を図っていきたい。

今さらだが・・・^^






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病気の総合商社


先日受けた人間ドックの報告書が届いた。

自覚症状がないまま徐々に進行して来た生活習慣病の羅列だが、



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今のところ致命的なものはないようだが商社としては今後倒産しないように構造改革を断行して積み上がった不良在庫の削減を図って参りたい。






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改めて術後の男性機能について


改めて術後の男性機能についてですが、
慶應大のある医師の記事を読むと、日常の朝立ちが無いことが重大な問題である事に気付かされます。

「ペニスが長期にわたり勃起しない状態が続くと、陰茎海綿体(血液が充満する部分)に酸素が送られず、線維(せんい)化が起きやすい。線維化が進むと組織が固くなり、ペニスの伸縮が利かなくなる。せっかく神経が回復しても、うまく勃起できなくなる。神経のダメージによる勃起機能低下は、術後一気に低下して、その後、徐々に回復して2年ほどで固定します。その間、早い時期から陰茎リハビリを開始することで陰茎海綿体の線維化を予防し、術後EDからの早期回復を促すのです」

とあります。

この記事です

私は両神経摘除しています。
そんな私が現在ED対策薬の手助けを受けながらも機能保全出来ている要因は、ひょっとしたら術後直後から行なっていたVCD(吸引器)使用といったリハビリのおかげかもしれません。

最近始めた更なる線維化予防対策は、浴室にVCD器具を常備し、毎日の入浴時に吸引充血させた状態で湯船に漬かり血液によって運ばれる酸素を海綿体に供給してあげようとの試みです。
勿論、素人が考える事ですから問題点や医学的効果があるかどうかもわかりませんが、凛々しい^^姿を目にするだけでも男としての自信を回復させてくれる効果はありそうです。

朝立ちならぬ風呂立ちですね。


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42か月目のPSA検査結果


術後3年半経過し本日PSA定期検査のため受診しました。
今回も0.008以下と異常はありませんでした。
500近くあった中性脂肪も努力の成果として80まで下がっています。

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そして、前回のこのブログでも書いていますが、
勃起神経を全摘出しているにもかかわらずED薬によって男性機能も復活しています。
今ではED薬愛好家といってもいい私ですが、



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下を向いたまま主治医に聞いてみました。

「もう一度お聞きしますが、私の勃起神経は両方とも全て残ってませんよね。実は信じられない事が起きました」


主治医はパソコンの記録を見ながら、

「はい、2本とも摘除しています」


お話しは続き、

「勃起神経は大きな2本の神経血管束だけではなく神経線維も存在するため一部が残って機能しているケースもある」

というようなことでした。

但しまれなケースかもしれません。

こんな知見も


読んだ感想です。
どちらに優劣があるのかといった観点で手術と放射線治療がよく比較されていますが、
このように解剖学的な知見を得られる外科手術によって全ての療法に大きな恩恵が与えられています。


希望という言葉の希は祈に通じ「のぞみ求める」の意味を持っています。
つまり希望とはのぞみのぞみと強い意思を表しています。

諦めていた男性機能でしたが、希望を胸に強く抱いて何でもやってみる。
人生、これが大事ですね。

(尿漏れグッズなどでは少々やり過ぎの感はありましたがね、)

勃起神経全摘除でも機能回復


手術による勃起神経摘除後や放射線治療後の性機能の問題は大きな課題ですが、あまり論じられる事はないようです。
従ってあくまでも私見ですが患者、医療関係者内でも事実誤認は相当見受けられるように思います。

例えばVCDカンキという陰圧式勃起補助器具は厚労省承認医療器具として安全な製品であり、正しく使えばネット上等で言われているような副作用やリスクは実際上ほとんどないと言ってもよく私の知る限り過去30年間にも事故は起こっていないようです。

またED治療薬としてPDE5阻害薬バイアグラ、レビトラ、シアリスがあります。
私は全摘後3年になりますが、私のような勃起神経全摘除のケースではその服用による効果は全くないとの情報により現在までそう認識していました。(今まで使わずにいました)

ところが先日内科を受診する機会があってその時レビトラを処方してもらい試してみたところ立派に機能したではありませんか。
今まで、勃起神経を全摘除した場合はPDE5阻害薬の効果は全くないと聞いていたので大変驚きました。
そして服薬とはいえ自律的に機能した事で男としての自信が蘇った瞬間でした。


一つ大切な事があるようです。
それは術後のリハビリです。

ED診療ガイドライン第3版では、


【前立腺癌に対する手術療法あるいは放射線療法後のEDに対するリハビリテーショ ンに関して、何をいつからどれくらいの期間するのが有効か ?】


「 方法,開始時期,期間に関してエビデンスがないため,推奨できる方法はなく研究段階である。」

としながら、

前立腺癌の治療法である手術療法、放射線療法はいずれも程度や経過は違うが高率に術後EDの原因となる。近年PSA検診の普及で比較的若年の前立腺癌が見つかるようになり治療後のQOL維持のためEDへの配慮が必要とされるケースが増えている。
根治的前立腺摘除術(RP)後のEDはQOLを低下させる重要な合併症である。
これまでの基礎実験から陰茎海綿体神経の損傷は陰茎海綿体の萎縮・線維化をきたすことが確認されており実際にRPを受けた患者の陰茎海綿体の線維化が生検で確認されている。
線維化によって海綿体平滑筋の容量が減ると勃起の維持に必要な陰茎海綿体静脈の流出閉鎖機能が働かなくなり陰茎海綿体から血液が漏れてしまう静脈溢流性EDの状態をきたす。
一方で手術による陰茎海綿体への流入動脈の損傷や術後の慢性的な非勃起状態は陰茎海綿体内の低酸素環境をつくりNO産生を低下させ、陰茎海綿体のさらなる線維化の原因となる。
陰茎海綿体の線維化は手術直後から始まるので早期からの陰茎リハビリテーション介入が望まれる。
PDE5 阻害薬のもつ陰茎海綿体組織の保護作用や平滑筋細胞のアポトーシス阻害作用は2000年代に動物実験で効果が証明されている。しかしながら臨床において2008年および2014年にMontorsiらによって報告された大規模の多施設二重盲検ランダム化比較試験ではいずれもPDE5阻害薬による性機能回復に対する明らかなリハビリテーション効果は証明されなかった。その後PDE5阻害薬を用いた陰茎リハビリテーションに関してランダム化研究を含む複数の研究が行われ有効性を支持するメタアナリシスが報告されているが現時点ではPDE5阻害薬を用いた陰茎リハビリテーションの効果はヒトでは不明との位置付けになっており効果の是非とともに推奨される開始時期や期間、薬剤の種類、量、 投与方法についても今後のデータの蓄積・議論が必要である。

放射線療法とED

放射線療法の治療後も合併症としてEDが起こる。
機序は十分に解明されていないが主に陰茎海綿体の血流障害が関与すると考えられている。放射線治療後のEDに対してもRP後と同じく勃起機能回復促進の試みが行われている。
しかし論文数は少なくその効果についてはRPと同様に結論がでておらず推奨プログラムに関しても今後のデータの蓄積・議論が必要である。

とあります。
ED診療ガイドライン第3版

現在でも海綿体神経やその機能回復再生のメカニズムに関しては充分に解明されているわけではありません。
要は、安全と認められたものに限って何でもトライしてみるという事が非常に大事ではないかと思いました。


私の場合は前述の理由で術後、PDE5阻害薬は服用しませんでしたがすぐにVCDを使用し所謂リハビリは怠っていませんでした。
そして、今回、思いもよらずPDE5阻害薬で男性機能を復帰させる事ができたのです。
(参考になればと思いますが個人差も十分考えられますしあくまでも一患者の匿名投稿ですのでお含み下さい)

3年目のPSA値


経過観察PSA値は今回も0.008以下でした。
丸3年が経過していますがG8のハイリスク分類にあり、再発の可能性はゼロではありません。

全摘手術ののち再発した場合、セカンドチャンスとして救済的放射線療法の適用がありますが、
初回の高精度かつ高線量照射と比して線量は下げざるを得ず、
治療効果も初回の放射線治療には遠く及ばないとの意見も多く見受けられます。

しかし、これは現在に於いてです。
(既に高線量を照射する医療機関もあるようですが)

今日の日経新聞にはこのような記事がありました。
画像診断装置が新たに開発され、撮影すると前立腺癌の位置や大きさがわかるというのです。

これは救済的放射線療法に於いてあてずっぽうに広範囲に照射している現在の治療法とは大きく異なり明らかな所在に対してピンポイント高線量照射が可能となることを意味しているのではないでしょうか。

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今後医療分野の益々の発展に伴い我々患者はその大きな恩恵を受けることができるわけですが、
1次治療に全摘を選択し2次放射線療法が適用できる状態をセカンドチャンスとして温存しておいた事はこのような将来の新治療を享受できるチャンスにつながることになります。
G8という悪性度の高い癌であり、非再発率だけでは読み取れない癌質の個人差を当時は恐れていました。




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食後20分で血中脂肪を燃焼


仕事は月に1週間だけのパート勤務ですが、勤務がない日は殆ど運動をしていません。
先日買った足踏みステッパーも棚に置かれたままです。

腰が痛んで続かなかった事が理由ですが、医師の勧めもありエアロバイクを買う事に。
アマゾンで1万円ほど。アルインコ製です。

この手の運動器具は既に多くの方が使われていると思います。


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毎食後20分やります。
この食後20分には意味がありまして、
説明書には、

「運動を開始して最初の20分は血中の脂肪をエネルギーとして利用し、
その後、血中の脂肪が燃焼されると次に皮下脂肪、内臓脂肪などを利用し始める」

と書かれています。

私はダイエットというよりは、ドロドロの血液を綺麗にする事が目的ですので「食後20分」で良いのです。

更にはサドルによって骨盤底筋に強い刺激が与えられ、一石二鳥です。
(効果のほどは定かではありませんが)

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そしてもう一つ体力評価測定があります。
この機種には心拍センサーが付いており、心拍数の変化で心肺機能を評価します。
私は使い初めてすぐはF6でしたが数日後はF5に下がっており最も優秀なF1を目指し頑張りたいと思います。

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今度こそ続けまっすっす。




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検査結果改善せず


毎年受ける人間ドックに行ってきました。
PSA検査はオプションなのでカットしています。(今は悩みを増やしたくないし)

リピディルにより中性脂肪は減少したものの悪玉コレステロール値が増化しています。
これが馬鹿になりません。
CT画像では左冠動脈と腹部大動脈に石灰化が見られます。(その上にあるプラークは映らない)
また、頸動脈のプラークの性状はエコー検査により粥状と診断されました(オーコワッ)

確かに最近油断をして運動せず、高コレステロール食材の摂取や飲酒量も最近少しずつ歯止めが利かなくなってきており、やはり数値としてしっかり反映されています。
今日から食生活の更なる改善と断酒の指示、運動の指導を受け帰ってきました。

帰ってからの夕食は、早速卵白のみで作られたニラ玉でしたが、なかなか色合いもよく美味でした。
楽しみな晩酌としては、昆布茶の水割りでしたが、
これは、ナマ臭くマズかった。

1か月後、血液検査数値を見て改善できていなければ薬物治療を受けます。
また狭心症リスクも高いため、運動をしながら見る負荷心電図検査も組まれました。

その結果によっては、次は冠動脈造影法による心臓カテーテル検査で冠動脈の狭窄の程度を正確に把握することになります。


頸動脈エコーの検査結果で狭窄が判明したことにより、脳のみならず全身血管の狭窄まで推定されています。
ついにここまで来てしまいました。^^

このまま悪化が進むといつ倒れてもおかしくない状況ですが、しかし今はまだまだ回復を見込める未病段階です。
酒は若い頃から量としては一生分すでに飲んで来たからもう十分ですが、
果たして晩酌をアイス昆布茶で一生涯やっていけるものなのか、
(まあ、昆布茶でなくてもいいんですが・・)

貪欲ながらやはり慊焉たるものはあります。




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筋肉の持つ様々な機能


樹木希林さんが天に召された。
鹿児島の医療機関で自由診療による標準外療法としての放射線治療を受けながらずっと元気に仕事を続けていたのだが・・。
報道によれば知人宅で転倒骨折し寝込んでしまったとの事だがこれが状態を悪化させたのだろうか。


先日見た「きょうの健康」で放送された内容を紹介すると、

高齢に伴い人の筋肉は減少して行き、転倒や骨折の危険性が増加する。
また、筋肉は血糖の管理や免疫機能を司るなど様々な機能を持つが、
筋肉が減少すると糖尿病を誘発したり抵抗力を低下させ死亡率を高めるというのだ。

そして寝込んでしまうとなると筋肉は更に急速に減少して行くと言う話も聞いた事がある。

例えば健康な人であっても、ベッド上で安静を続けていると、下肢の筋力は3週目で60%も低下すると言われているのだ。想像をはるかに超えたスピードである。

この筋肉減少(サルコペニア)をチェックする方法の一つとして、
椅子の上に座り利き足でない方のふくらはぎの最も太い部分に親指と人差し指で作った輪を巻きつけ、どれぐらい筋肉が細くなっているかを見る。


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番組では最後に必要な予防法として、タンパク質の摂取、運動、社会参加が大切であるとした。
希林さんの最後までの女優としての社会参加活動が癌抑制に大きな効果をもたらしたであろう事は想像に難くないが、寝込んでしまった事で免疫力が落ちたのだとしたら本当に悔やまれる。

本人は達観していたようだが、ファンの私としては80代の名演技振りもまだまだ見せ付けてほしかった。


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ああ、息子よ


先日アメリカから輸入した「尿漏れクランプ」は、現在臨床試験中であるが、
その結果は後刻報告するとして、
今回はその前に購入した「軽尿失禁ポーチ」について少し触れておきたい。

その記事はこちら



いつも大事そうにブランドバッグをぶら下げて私のパンツの中を生活の拠点としている我が息子なのだが、ジメジメとした居住空間の改善を図るべくして私に「軽尿失禁ポーチ」を買わせたのであった。

(因みにその生活環境の悪化は手術が要因であるという事を彼には伏せている)


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この商品、息子の頭にポーチを被せ蓄尿して失禁を防止するという画期的なグッズであったが、いつのまにかすっぽ抜けるという、まことに使い勝手の悪い品質に息子は大変激怒した。

そのような事からこのグッズが他に何か流用ができないものかと私の元へ相談に及んだのである。


パンツの中を覗き見降ろすと、下から見上げた形でこちらを向きフニャッとした顔つきで窮状を訴えている。

最近は台風の影響もあってか朝晩は随分と涼しくなってきた。
冬になれば今度は厳しい寒さが訪れる。
(そう言えば最近ではしもやけ、あかぎれなんてあまり聞きませんね)

「寒くなれば・・・・。そうだ!」

そのような息子の厚意を受けた私は、厳冬に備えてその「軽尿漏れポーチ」の見事な活用先を見い出す事ができたのである。

ありがとう、息子よ。
有意義に使わさせて頂きます。


(ちょっと不細工だけど)




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(マリーナ管理事務所にて某写真家撮影)


息子さんシリーズはこれで終わり。





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アメリカから尿漏れクランプが届く


珍な物(特にチンな物)に目がない私はアマゾン(アメリカ)で尿漏れクランプを見つけ注文していたが本日届いた。

商品40ドル+国際便配送料5ドルであった。
日本に於いて承認を受けた医療器具ではない。

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尿道に圧を与えるためのガイドはS、M、Lの各サイズが同梱されている。


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ガイドの適正なサイズ選択と緩めのプレッシャーレベル調整を行い、数時間おきの排尿時に装着をリポジショ二ングすればまず問題ないように思えるがどうだろう。


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一見窮屈でプレッシャーがあるように見えるがシリコンパッドが非常にソフトであり、
ガイドによって尿道のみ僅かに気にならない程の圧が掛かる仕組みだ。


ガイドラインも添付されていた。


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訳すと、

1、尿路感染症を予防するため1、2時間おきに尿漏れクランプを緩める事。
2、排尿時毎回、クランプの装着位置をリポジショ二ングする事。
3、常にクランプの中心に息子さんをセットする事。
4、血行不良や皮膚炎症を起こす恐れがあるのでクランプを締め過ぎないようにする事。
5、尿意があれば早めに排尿する事。尿道で尿漏れが防止できる。
6、痛みや不快感に注意する事。
7、一定期間使用したら劣化や破損をチェックする事。




早速今日からムスコさんによる臨床試験に入り、にほんブログ村学会にて近々発表して頂く事に致します。








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息子さんの次なるテスト品


「いいものだけを世界から」

これはヤナセのコーポレートスローガンだが、

ヤナセが輸入販売していないイイものがある。

懲りない息子さんの次なるテスト品はコレだ。

amazon US でオーダー中

※吐き気、目眩、頭痛などの過敏性発作を引き起こす可能性があります。
上記サイトを「日本語に翻訳」して見る場合はご注意ください。


(ヤナセが販売していないから個人輸入する事に)



また使用感など報告いたします。

(もう誰も興味はないでしょうが・・・)









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男性軽尿失禁ポーチ体験談


27,000,000,000,000,000円

IIF国際金融協会がまとめた世界の政府、企業、家計の債務残高の合計です。
リーマン危機後世界中で行われた大規模な金融緩和の結果です。
1%の金利上昇で270兆円の利払い増につながる恐ろしさ。
世の中は一体どうなるのか…。

そんな事はどうでもいい。

(いやいや、大問題だ、どうでもいいわけがない)

やはりここではどうでもいいです。


本題ですが、何にでも興味を示す私は、
一つが100円もする軽尿失禁ポーチとやらを見つけ仕入れて来ました。

現在では排尿後の尿滴下が時々あるくらいで特に必要は認めませんが、
こういうアイデア商品に出会うとテストしてみたくなるのです。


20180823131807f66.jpeg


ポーチには輪ゴムが内蔵されており、息子さんの頭にフィットさせます。

ビニール袋の中はパッドと同様の不織布が入っていて息子さんの頭を包みます。


パンツ内の息子さんの生活環境に於いてそのドライ化に期待しながら…。


20180823131805760.jpeg

吸収量は60mlですので湯呑み茶碗の半分ぐらいでしょうか。
結構な蓄尿能力です。


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2018082313223515e.jpeg



さて、結論です。



息子さんの意見としては、アイデアはいいが、商品評価は、「?」だそうです。

1、装着にコツがいる。

2、いつのまにか頭からすっぽ抜けている。
(息子さんの体は筋肉質ではないため)

3、輪ゴムの縛りに違和感がある。



以上、報告いたします。



(近々論文発表)





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海綿体自己注射体験談


私は前立腺全摘時、男性固有の神経もすべて摘除しています。
そこで術後の男性機能復元対策としてVCDを使っております。
これで夫婦ともに満足してはいるのですが、

EDに対するスタグランジンE1陰茎海綿体自己注射の多施設共同臨床研究

が、帝京大学倫理委員会にて承認され治療が可能となっているとの情報を見受け、
浮気者で何にでも興味を持つ新し物好きである私は早速近隣の対応医療機関へと短い足を運びました。

この投与するスタグランジンは、生体にある物質であり血管拡張作用があるもので血管性EDのスクリーニング検査や循環器症改善等に保険収載されている安全な製剤です。

但し、スポット投与の副作用として硬化状態が長時間持続する事が元気な人等でごく稀にあるらしいのです。
しかし、私のように神経摘除後のカブトムシの幼虫のような状態ではそうはならないという事のようです。

私は十分説明を聞いた後、医師の指導の下、試験的自己注射に挑みました。
注射針は髪の毛より細い0.08mmです。
局部の真横をアルコール綿で拭き、自己により注射しました。
初めての経験でしたが、チクリとも痛くありませんでした。

その後、次第に海綿体へと充血が始まりますがハーフレベルにとどまります。
しかし、このレベルで実務上?十分であり何よりも安心です。
(トップレベルまで行くと後が怖い)

心身に問題がないことを医師が確認し診察室で局部の復帰を待ちます。

一般的には1時間前後で復帰するそうですが、私の場合はなんと2時間も掛かってしまいました。
製剤の量を少な目にすればどうかと聞きましたが、その実効性はわからないと言われました。

確かにこれは術前と遜色ない満足感を与えてくれそうですが私には難しいようです。

妻との仕事を終えた後はすぐにでも通常の生活に戻りたいのが男のサガであり、
終わったあともずっと持続している状態は辛いと思ったのです。
(仕事時間は10分ですカラ)

いい経験でした。
2時間も仕事はできないということが浮き彫りとなり、注射器の持ち帰りは今回見合わせるように結論付けました。

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2年6カ月目のPSA検査結果


26年1月の全摘手術から2年6カ月が経過し今日PSA定期検査を受けました。
前回の後は半年毎の検査となっています。

検査結果ですが、
今回も0.008以下をキープしていました。

私はGG8、断端陽性であり、救済的放射線治療をあらかじめ顧慮していましたがそうであってもそんなに再発するわけでもなさそうです。

MP-420の項を参照

090の項を参照

治療が終わって数年経ち、最近では再発率等の統計値や平均値は気にならないようになりました。
例えば再発率50%と言われればどう捉えるかですが、
見方によれば再発が50%、再発しないが50%の五分五分の勝負です。
そして、再発が即、死ではないわけです。

同じ癌でもその性質や体質、免疫力等には個人差が大きく、統計のどちらのグループに属するのかは知る由もありませんし、良い方の例えば数%のグループに入っているのかもしれません。

今更ですが、そんな事より趣味や食事や運動、免疫力向上に毎日気持ちを向け励んで行くことが大事だと思う今日この頃です。
今回は前回検査時より体重8キロ減、中性脂肪も7割減です。
日々献身的に数値改善に有効な食事を給餌してくれている女房にも感謝です。


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前立腺肥大と白内障手術の関係


白内障の発症は45歳以上に多く年齢を重ねるにつれて増加し80歳以上ではほぼその症状を引き起こしていると言われていますが、

「白内障手術後に瞳が傷だらけに変形し飛び出した虹彩から細菌感染を起こすといったフロッピーアイリス症候群が先進国の間で大きな問題となっており原因は前立腺肥大の治療薬である。白内障手術を受ける世代の男性は前立腺肥大でα遮断薬を服用していることが多いが、長期間服用すると瞳の虹彩の筋肉に作用し白内障手術の際に合併症を引き起こすリスクがあるので手術を受ける際は執刀医に服用を伝えてほしい」。


との秋葉原アイクリニック赤星隆幸先生の記事が今日の日経新聞に掲載されています。


世の中には様々な治療薬がありますが、副作用にはやはり注意が必要なようです。


さて、私は現在PSA経過観察中の身ですが、2年6か月目の検査を今月末に受けます。
とりあえず非再発状態で5年目を迎える事ができればほぼ寛解と言えるのではないかと思っておりますが、
まだ先は長いです。




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敵は癌のみに非ず。恐ろしき動脈硬化


脳血管疾患・心疾患の年間死亡者数は癌と同水準と言われ、4人に1人が動脈硬化を一因とする疾患で亡くなっています。
動脈硬化は糖尿病や脂質異常により自覚症状なく密かに進行していきますが、
心筋梗塞・脳梗塞にでもなれば突然死や生涯寝たきりも余儀なくされる程の怖い病気です。

ところで、ホルモン療法の副作用として、
男性ホルモンの低下による脂肪の増加、インスリン感受性が低下する等による糖尿病や冠動脈疾患のリスクが指摘されています。
但し、食生活や運動によりそのリスクを回避することはできるかもしれません。

不覚にも健診に於いて血管内壁にプラークが蓄積し高度頸動脈狭窄と診断された今こそ思うことですが、
私の場合、もし前立腺癌初期治療時よりホルモン療法を受けていたとすれば、副作用としての糖尿病、動脈硬化促進の可能性は十分にあったと思います。
もしそうなれば結局死因も前立腺癌と言うよりは脳梗塞、心筋梗塞などに変わっていたかもしれません。

(血管を輪切りにした画像を見ましたが、血管径がビール瓶の大きさとすると血流径はその口ほどの細さでした)



振り返って、予後がハイリスクと言われた私の初期治療として当時は「長期ホルモン療法併用放射線治療」と「全摘」の選択肢があり結局「全摘」を選択したわけですが、結果的には断端陽性とはいえ2年もの間、PSAは測定限界値以下を保ち経過観察のみの追加無治療状態であり私の場合は全摘でよかったのかもしれません。(まだ予断を許しませんが)


とにかく前立腺癌の事は今は頓着しておらず関心は動脈硬化です。
血管閉塞やプラーク破裂によって血栓が脳に飛んで行くような事がないように注意していかないといけないのです。

年を取るといろんなところの老化、悪化が進行して行き、命を脅かします。
特に私の場合、若い頃の不摂生によるところが大きいです。^^





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PSAから移った関心


次回経過観察PSA検査は前回の半年後となる来月末の予定です。

ところで、
前立腺癌治療も終わりその後はPSA検査値が健康上最大の関心事でしたが、
その事ばかりに目を奪われ、その他の身体の異変には気が付かずにいました。

そんな中、それ以上に喫緊の命に係わるような他の疾患が芽を出してきました。
特に自覚した症状はなかったのですが...。

硬化性により血管が狭窄する頸動脈硬化症です。
若い頃の生活習慣の結果ですね。

先月の人間ドックの時にオプション検査として受けた頸動脈エコーで判明しました。
今までの検査結果では問題なしだったのですが急な異変です。

ご存知の通り頚動脈とは、
あごの付け根を流れる血管で脳に血液を供給しています。

この血管がプラークにより75%狭窄していたのです。高度狭窄に分類されます。

血管内がプラークで狭くなっており、
このまま今の生活・食習慣を続け放っておくとそこに血栓が詰まる等して脳梗塞となります。
脳梗塞は脳卒中の中で最も多いと言われますが、食の欧米化により近年急増しており、
前立腺癌同様今後も注目される疾患の一つだと言われています。

このプラークは摘除やステント術等外科手術も可能ですがリスクがあり予防としての施術は勧められないとか。
また、自然に小さくなる事も稀で現状維持できればいい方です。
もうこれ以上悪化させることはできません。

振り返れば、前立腺癌罹患後、食生活には気を付けていたのですがまだまだ十分ではなく、
喉元過ぎれば熱さ忘れるで、いつの間にか飲酒量も再び増えていました。
今後は、断酒と肉・油の制限をさらに徹底しないといけない状態です。
卵焼きなども油無しで焼かないといけません。
そして、運動です。思えばこれも中途半端でした。

このような生活改善と処方されたリピディルの服用をしながらまずは中性脂肪を激減させたいと思います。

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深酒の結果

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先般、尿漏れについて完治宣言をした私でしたが、
昨日、近くの居酒屋で焼酎五合瓶を一人で半分程度嗜み、
15分ほど坂道を歩いて帰ったところ、20ccほど漏れていました。
慌てて今朝から病院へ行き、医者に聞いてみましたが、
なんと、診断結果は次のようなものでした。

「飲む量を控えて下さい」


診察は約30秒で終了しました。


普段でもどうかすると数滴漏れる事が稀にありますが、
いつの間にかそれも己の体温で乾燥しており、
これぐらいであれば私としては完治の認識でいます。

私の教訓ですが、尿漏症もある程度収まり数滴程度になれば、
パッドはもうしない方がいいみたいです。
洩らす事はできないといった環境が自律神経に作用し、
排尿抑制に働くのではないかといった感があります。(あくまでも素人の感覚です)
そして、それでも漏れたとしても数滴ならすぐに体温で乾燥してしまいます。
(パッドで蒸れるよりはいいのではないでしょうか)

ところで、

私が最近就職した(と言っても月に6日間のパートですが)勤務先には高齢者ばかり4人の職員がいます。
実はその内、私を含め3人が前立腺癌の治療をしたということが最近になって分かりました。
そして昨日あるお客さんが事務所に遊びに来られ、雑談の中で彼もまたそうであったと。
嘘のような話ですが、皆で握手し合っていました。一体この握手は何なんでしょうね。
笑い話のようですが、こんなに身近に大勢の方がいるわけです。(多過ぎ)
一人はLDRで、一人は私と同じ手術で、このお客さんはHDR+外照射です。
ただ、このお客さんは晩期障害として尿閉、直腸出血が酷く、2年経っても改善しないとの事でした。

この晩期障害の発生率は統計上少ないのではないかとも思うのですが、
やはり放射線に対する個人差または施術差でしょうか。
身近にこういう人がいれば、やはりあり得る話だなあとも思わされ、
いづれの治療も100%完全と言い切れるものはないようです。




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頻尿、残尿感の画期的改善法

体のある部分を押すだけで効果的に頻尿が改善できる画期的な方法が、
獨協医科大学病院排泄機能センターの名医、山西友典教授によりテレビで紹介されました。

汚らしい私の足の写真で大変申し訳ないのですが、
くるぶしより指4本分上の骨の内側に沿って指で押さえつければ、
そこを走る排尿を司る神経に繋がった神経が効果的に刺激でき、
脳に対して過剰な情報伝達を送ることがなくなるというのです。

IMG_1666.jpg

こんなにすぐに残尿感がなくなるものかと本当にビックリです。
多くの方は効果を感じることができるようですから騙されたと思ってやってみてください。

この解説は、「たけしの家庭の医学」で先日放送されたものです。


そして、次の写真、この器具は実はゴルフのスコアカウンターなのですが、
あることに使っています。

IMG_1688.jpg

そうです。1日の排尿回数と排尿量をカウントするために使っています。

18ホールあるので1日18回まで、
スコアが1回ごとの排尿量。(単位:百cc)
合計スコアがその日の合計排尿量と言うわけです。
パット数モードに切り替えれば夜間排尿としてカウントされ、排尿量も合計されます。^^
(なんと私は頭がいいのだろう)
因みにアマゾンで千数百円でした。

(買ったあとで気が付きましたが、明らかに書いた方が早いです・・・)







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今日のPSA観察値


最近どうも「10年非再発率」や「10年生存率」と言った数字による評価(特に治療法の比較に於いて)に怪しさを感じています。

その後はどうなんだ、と言うことです。
私のような若い(?)人は気になります。

「10年後の再発」で検索してみました。
例えば、19年後の乳がん再発を例にしたある医療機関の記事があります。

「乳がんは他のがん(5年生存率)とは違い10年生存率でデーターを出すのも、非常にゆっくり進むがんだからです。10年目以降の死は乳がん死には入れません。しかし、このような経過(※19年目の再発)を辿る事は稀ではなく、10年目で問題がなければ治癒と考え、一般的には経過観察は終了しますが、必ず主治医が年1回乳がん検診を推奨するのは、このようなケースが稀ではないからです」


PSAは10年どころか一生見て行かなければならないと言った医師もいました。
特に若い人はそうかもしれません。
治療開始時の私の年齢はまだ60歳前であり、10年どころか20年は再発せず健康で過ごしたいものです。

全摘手術を受けた私のケースで言えば、前立腺臓器、精嚢、リンパ節は摘出しているので体内から一掃されています。
浸潤もなく前立腺臓器や周辺臓器もなくなったわけですから今後新たに前立腺癌が生じる臓器はありません。
但し、私の場合、断端陽性でしたので切除端での取り残しによる再発が考えられます。

しかし、遠隔転移がなければ局所再発に対する救済的放射線治療による根治率は非常に良いと私は聞いています。
全摘後の救済的放射線治療の結果成績について悪く言う人もいますが、これは照射線量にもよるとしてもそもそもの転移のケースが含まれている事で全体の成績が下がっているのではないかと私は思っています。

転移のないといった条件付きですが外科医が言うセカンドチャンス(救済的放射線治療)とはそんなに的を外した話でもなく、
根治が大きく望める大変有効な2次治療として言えるのではないかと思います。

これは私の個人的日記による治療選択談ですから参考にもなりませんが、
まあ個人差もあるでしょうが転移したとしても各種の治療によって長期的に非常によく効いている方もいて、
また、最近では遺伝子治療、ゲノム編集など新たな療法開発、研究のニュースが目に入らない日もないほどです。

最後に、これまた全摘を語るときによく出てくる有害事象によるADL、QOLの問題ですが、

主なその一つ、尿もれについて私の感覚ですが、いずれ訪れる老化現象と同等に考えており何とも気になりません。
(既に外来で受けた電気磁気治療椅子で完治しましたが)

今日のPSA観察値は、<0.008で変わらず、次回検査は半年後となりました。
GS8、断端陽性のハイリスクですが、2年を超え経過観察のみで測定限界値以下を保っています。




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2年後の検査値


2015年の今頃、癌の悪性度が5段階中4だと告げられ、目の前が真っ暗になりました。
それから約2年が経過した今日、定期的なPSA値検査を受けました。
前々回から前回はジェットコースター並みの大幅上昇と急降下があり今回も楽観はできませんが気持ちとしてはもう前回のような動揺はありませんでした。
( 今は大したことが無いので言える事なのですが^^)

今日の検査結果は測定限界値以下であり、471あった中性脂肪も今回は基準値以内に減少していました。
これも楽しみながら勤しんだ肉体労働のおかげでしょうか。


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磁気刺激治療を試す


最近の私の体調ですがこのところ著しい改善を見せています。
乳酸菌、ビフィズス菌、女房の給餌が好作用しているのでしょう。

汚い話ですが、
便のカタチ、色、艶、香り、味も良く、
(冗談です。食べてはいません)
調子に乗って再び酒を飲み過ぎる傾向にあります。

しかし深酒するとやはりまだしっかり尿漏れしてしまう。
ある別の泌尿器科に磁気刺激治療器があるというので行ってみました。


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ネオコントロールという医療機器で、
アメリカ製の磁気発生装置が組み込まれた椅子に座って
股間を刺激し尿道を締め付ける筋肉を鍛えようというものです。
1回当たり20分、週2回、継続して通院し1ヶ月後に経過診断があります。
患者の6割が改善、1割が完治だそうです。
保険適用、自己負担390円でした。

さて、来月はPSA値の再検査です。
前回あれだけ急上昇急降下したんだからもし多少上がってたとしてももう肝は据わってます。
前立腺癌はのんびりゆっくりと言われますが、
私の場合はジェットコースターの気分です。^ ^


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食事療法その2


偏りすぎたり明らかに間違った食事療法は問題ですが、
野菜を含めバランス良く食べる為の工夫は免疫力を高め病を防止する上で重要ですし特に腸内環境に於いては免疫細胞を強化しておきたいと思っています。
(勿論、治療が第一です)

癌と告知されてからはそのような食事と併せ、豆乳、トマトジュース、ビール酵母、乳酸菌、ビフィズス菌といった機能性食品も飲んで来ました。

「強化された免疫細胞が戦って癌を駆逐してくれている」・・・
こう信じて胸を張って癌と向き合っており、(少々大袈裟ですが^^)
実際の効果は分からないとしても私の心の大きな拠り所になっている事は紛れも無い事実です。
(病気って未知で不安ですからね)

あらためて思います。
《病は気から!》



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食事療法

「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」の著者でフレンチシェフの神尾哲男氏が前橋赤十字病院で亡くなられました。
この本は書店の健康・病気コーナーでよく見かける本です。
「奇跡のシェフ」として、発売2カ月で15万部のベストセラーとなったそうです。

彼は骨に転移した前立腺癌を抱えながら早くに病院の治療を中断し彼独自の食事療法に切り替えられました。
50歳で発覚、PSA1200、14年後の今年5月に64歳で亡くなりました。

8月31日号週刊新潮で元東大助教大場先生がこういった食事療法に疑問を投げ掛けこう書かれています。

「癌とゆっくり共存できた前立腺癌患者がたまたま自然派主義シェフであったと捉えた方がいいでしょう」と。

長い間治療をせず14年生存ですからもう少し適切な治療を受けていれば更に10年と言わず長生き、天寿を全うできたかもしれません。


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煮魚を釣る

今日は釣りだ。
陸から遠く離れている沖合ですが、トンボがいる不思議。


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こんなに暑いと海水温度も非常に高い。
なんとか1匹釣り上げたイトヨリですが煮魚となっていた。
(これは冗談ですが^^)
暑いので早めに納竿です。


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帰港して見た岸壁の光景には思わず目を背けざるを得なかった。

人間関係(鳥関係)を一定距離に保ちながら集団生活を営む彼らだが、
白昼堂々、恋愛遊戯にふけっている者がいたからだ。


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頂いたコメント

私が最近住民となりました「ブログ村」ですが、
先住民でいらっしゃいます石破さんから大変興味深いコメントを頂きました。
この方は常に探求心をお持ちのインテレクトでいらっしゃいますが、この「ブログ村」に於けるオピニオンリーダと言っても過言ではありません。
頂いたコメントを転記します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
救済放射線治療 非常にはやい救助放射線治療
玄太さん
石葉です。
以前
http://ikenacagenta.blog.fc2.com/blog-entry-13.html
でコメントを書きました。
2017/07/15のブログ記事
http://ikenacagenta.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
でこう書かれています。
「0.2よりもさらに低い時点での照射の方が結果が良いとの意見も少なくありません。」

本日、米国のかなりの人数、657人を対象とした救済放射線治療に関する米国の論文の紹介記事を書きました。
http://inves.seesaa.net/article/451968299.html
こちらをクリック

10年PSA非再発率 (開始時のPSA値による違い)
0.01〜0.2:62%
0.2より大きく0.5まで:44%
0.5以上:27%
はやいほどいいということのようですが、補助放射線治療との違いはどこらあたりにあるのでしょうか。補助放射線治療という位置づけならば保健診療可でしょうか。
玄太さん は測定限界値以下ということで、安心ですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



前立腺癌はのんびりしていると言われますが、
この論文を見ますとこのような小数点以下の段階に於いても増殖が活発に行われ予後に大きく影響しているのかとも読み取れます。

やっぱり、補助的対応を考えておかなければと思いました。
石破さん、なかなか辿り着けないような有益な情報をいつもありがとうございます。


さあ、明日から気持ちを切り替えて青海島へのクルージングに出かけようとの計画です。



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「誤差」とは一体

2か月前はあまりにも短期間に大きく上昇していたPSA数値を示され、これはもう転移だなと非常に戸惑ったわけです。
信じられない数値を目の前に、もう一度直ちに再検査を望みますが同一機関で短期の間に再検査することは保険診療制度の下ではできません。
私は、その翌日に国内泌尿器科医ではトップクラスと言われるT先生の所へ駆け込みました。
やはりまだ排尿の悩みもありましたので初診として受診させて頂き、ついでにPSA値も調べて頂きました。

そちらの病院での検査結果でもやはり数値は上がっていて、
なんと更に上昇し、0.10だったのです。
しかしその事より、T先生の的確な御助言、励ましのお言葉に助けられ、
ありがたかったです。だからこそ2か月後の昨日の再検査日まで待てたのです。

IMG_4716.jpg

検査に於いて言われている「誤差」ですが、それが人的、機器的要因によるものだとしたら今回は当てはまりそうもありません。
そして、昨日の検査結果の数値は測定限界値以下に戻っていました。

私もド素人の1患者ですが、本当にわからないことばかりです。


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大幅上昇2か月後のPSA再検査結果


術後の定期検査の結果は連続して測定限界値以下でありその状態で1年半経過してきたのですが、
今年5月の検査でいきなり0.088と大幅上昇していました。
しかも、たった2か月の間でです。
それからさらに2か月が経過しました。
今日はいつもと違って再上昇を覚悟して挑んだPSA検査です。
追加放射線療法の勉強も自分なりにやって心の準備もできており、
早朝より血液を採取してもらって主治医の診察を待ちました。
2時間ほどして呼び出され検査結果の数値が明らかになりました。

「今年に入ってからの数値~急上昇~本日の数値」は以下の通りです。


1月PSA=0.0081.jpg

3月PSA=0.008 (これは他機関での健診によるもの)3.jpg

5月PSA=0.088 (2か月の間で0.008から大幅上昇)5.jpg

今回PSA=0.008 (測定限界値以下に戻る)
7.jpg

これは一体、どういう事でしょうか。
経過観察中であり、特別なことはやってません。
単に誤差と言われても理解に苦しみます。
私にとってこのようなPSA数値の変動に捉えきれない部分が多いのですが、
一旦上がった数値が急に下がったり、ある一定の数値でとどまり悪さをせずそのまま落ち着くという事もあるのでしょうね。
例えば癌は存在しないけれども正常な前立腺組織が残っていてそれが数値として現れているケースです。
また、断端陽性と言っても顔出した癌が脂肪層など他組織に着床するにもなかなか苦労しているのかも知れません。
そして彼らは行き場もなく免疫で駆逐されていると・・・
(根拠はありませんがそう思っておきます^^)

結局、数値が低い間は癌のないPSA再発なのか癌のある臨床的再発なのかがわからないです。
しかし、もし臨床的再発なら対処は早い方がよいでしょうが・・・。

当面、検査結果は無視!知らん!
考えるだけ損じゃ。

(*・`ω´・)ゞ



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明日は検査日

自分の癌にとってガイドラインで推奨される治療で十分ならばそれでいいですが、
ただ癌だと言われてもその性質は進行度などの点に於いてそれぞれ特徴があり、
その性質によって本来は患者ごとに治療されるべきであっても、
現実は保険診療による標準的な治療、所謂「標準治療」を受ける事が一般的です。
例えば、精度の高い放射線治療SBRTは「5センチ以内で3個以内の癌に対して保険適用」と定められているようですが、
しかし、それ以上のケースで照射したいと思っても「標準治療」では認められないわけです。
(保険制度を維持するためにもということでしょうか)
一方、治療費は全額自己負担となりますが、このようなケースや重粒子線などの先進医療、厚労省が承認していない治療や薬を使用する非標準治療を行う自由診療もあります。
抗癌剤は日々新しく開発されており、海外で承認されていて実績があっても日本では一向に承認されないということもありますが、このような未承認の抗癌剤なども自由診療では使用されています。

非標準治療のひとつである先進医療は厚労省のHPを見てもこれほどあります。
先進医療の各技術の概要

明日は検査です。再発確定前であっても補助的と言いますか予防的照射を検討しているのですが、主治医の同意は難しいかもしれません。
自分に合った治療法を提案してもらったり、個人の体質、癌の個別性や病気の状態に合わせたきめ細かい納得のいく治療を受けたいとも思いますが医療現場も忙しく、現在の保険診療制度の下では難しいのかなあとも思っています。(ちょっと我儘ですが)
そして、書きながら思ったのですが、医療制度のこのような問題は頭の悪い私には結局のところよくわかっていません。


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不安と迷いの2か月

PSA値の上昇が確認されてから早や2か月が経過し精神的にも落ち着きを取り戻してきたような気がします。

聞くところによると、再発する場合は術後20か月以内が最も多く、
PSA測定限界値以下からの最初の上昇は一般的に0.01~0.02程度の穏やかなピッチのようですが、
私の場合、3月から5月の短期間の間でいきなり0.09(細かく言えば0.088)に達するほどの急上昇でした。
もう、いきなりほぼ0.1です。
それから更に2か月経ちました。そして来週は確定診断のための再検査を受けます。

全摘後に救済的放射線治療を行う場合には一般的にPSA値が0.2以上で実施される事が多いようですが、
0.5を超えると望ましくなく、そして0.2よりもさらに低い時点での照射の方が結果が良いとの意見も少なくありません。
私は、0.2を超えた再発確定診断後に救済的放射線治療を受けるべきか、
或いはこの未確定の時点で、再発でないとしても再発予防を目的として照射すべきか迷いました。
そのような予防的照射を行う医療機関はたくさんあります。
(PSA値が0.2以下の場合は再発とは言えないのでその時点での施術は予防的照射となり、ガイドラインを外れ保険診療ではなく自由診療となるのかな?まあそれはどちらでもよいが・・)

その後、結論は出ず時間も経過してしまい、結果的に来週の検査結果を待つことになりましたが、
思えば、主治医に於いては当時、前述のような私の不安や今後のことを聞いても、対応する時間的余裕もなく、
「誤差の可能性もある。2か月後の再検査の結果により説明します」との一言で打ち切られました。
ならばと、SOの申し出するも、
「この段階ではできない」と言われ、
(そりゃそうかもね)
それからは不安と迷いで辛い思いをしました。^^
少しでいいから答えて欲しかったのですが仕方ないよな、医師は忙しいんですから^^
まあ、それでも感謝しています。


だけど、この病気(と言うより老化現象?)、
そんなに心配する病気でもないような気もしてきた。
T4でも、本当にたくさんの人たちが様々な効果的治療の恩恵を受けながら現に長生きされている。
そして更に効果のある薬剤や治療も急速に進展して行くことでしょうし。


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真相はわからない

昨日発売の新潮の特集では、麻央の病歴を振り返って時系列に書いている。
その中で、噂の近藤誠医師は彼女の受診の事実を否定したとあり、
ある標準外治療(保険診療外という意味で民間療法とは異なるが)を行うクリニックに足繫く通う樹木希林もまた、ご近所でありながら交流はないという。
そして、事情を知る関係者の話として、なんと、
「標準治療はまったく行わず気功に頼っていた」と言うのだ。
ネットも週刊誌も信憑性には甚だ欠けるが、
本人がどうしても乳房を失いたくなかった、ということだったんだろうか。
真相はわからないが、罹患者の中には抗がん剤に対する否定的見方や抵抗感についてもイレギュラーとも言えない面もある事は事実だ。


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自動乾燥パンツ

ゴルフ中の染み出しはこれで解決だな。
うん、いいの見つけた。
15、30cc用もあります。そして3枚セットがお得です。
本当にドライです。

高齢化社会の中、メーカーさんには画期的なケア用品を益々期待していますが、
熱線ヒーター入り自動乾燥パンツ、作って欲しい。


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オナラ時の尿漏れ【経過観察】

遅れまきながら術後1年半経ってようやく落ち着いてきた尿漏れですが、
やはりオナラを元気にやると少々漏れます。
私は23歳で小さな会社を起業して30数年来ずっと社長をやってきた中で、
オナラですが、思えばいつでもどこでも周りを気にもせず色とりどりの音色と香りを放出してきたことを白状します。
事務所の中では、私を睨み付け換気扇のスイッチを入れる者、窓を開ける者など不届き者の社員もいましたが、
今思えば、申し訳ありませんでした。

そして今までの長い間のそのような自然体に任せてきた行為が、このような形でコントロール不能となって来ているわけです。
(尿ではなくオナラが)

尿漏れを解決するにはオナラを自粛すればよい。
ただそれだけの事でした。

また、先日のゴルフラウンドですが、尿漏れパッドをせずに挑んでみました。
でも、途中で500円玉ほどの滲みをズボンチャック横に作っている事がわかったのです。
「ああ、やっぱりまだまだダメなんだな」、と落胆したのですが、
よくよく考えてみますと、手術をする以前からトイレのあとにチビって滲ませることなんてよくあった事で、
「オイ!ちゃんと振って来いよ」
そういえばよく言われたものです。

そんな時どうしてたかと振り返れば、何も気にせず自然に乾いていたわけです。^^
そういう事に気が付き、前向きにグリーンに向かってスキップしながら歩いたのでした。

(下品な話しとなってしまいました)


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のんびり付き合って行くか^^

先日あるお医者様のお話を聞いて来ました。
再発についてですが、
統計にない10年を超えてからも全摘であれ放射線であれ再発の可能性はあるそうです。
そして治療法による最終的な成果はさほど変わらないと。
しかしそれは他の癌と違ってゆっくりしているからであり、良い方に考えたいと思いました。

本題の全摘後救済的放射線治療ですが、
GSが8、断端陽性ですのであまり楽観できそうにありませんでしたが、
因子が尿道付近の断端陽性だけであれば根治率はいいそうです。
しかし他所に癌が存在またはその後出てくるケース(リンパ等)もあり成果は平均して五分五分だそうです。
線量は従来よりも高めの70Gyを実施されているそうですが有害反応リスクもやはり高まるとの事でした。
手術にて形あるものはほぼ全摘しているわけで、その後新たに臨床再発しても微小癌が目に見えるまでには8年かかり、
間欠ホルモン療法を行うなどすれば直ちに放射線治療を行わなくても長期に問題ない人も少なくないとの事でした。
しかし、有害反応のリスクを取りながら根治を目指そうとすれば放射線治療は早めがいいと。
(ちょっと考えました^^)
また、私が今後期待するSBRTですが、一部低リスク癌では行われているようでも、
ハイリスク癌では適応はやはり難しいようです。

主治医も大変忙しく、その時に慌てないように自分なりに勉強をしておかなければと思っていますが、
癌というものは個人差が大きく専門家もこうだと言い切れない事が多過ぎるような気がします。
とにかく、現状では主治医が可能性として言っている「誤差」である事を期待していようと思います。
(ちょっと数値が大き過ぎますが^^)
来月は確定のための再検査です。奇跡的に数値が下がるよう祈るだけです…。

(聞いた内容を正確に書いたつもりですが解釈に違いがあるかも知れません)


IMG_4579[1]


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エクスタシーの変貌

私は勃起神経を全摘除しており、自律的に勃起することはできません。
しかし、以前書きましたように術後対策としてVCDカンキを使用し今まで通りの性生活が可能となっています。
(唯一承認された医療器具です)

全摘に限らず放射線やホルモン療法後でも将来、勃起や性欲が減退する事があり、
特に勃起神経を全摘除した場合、勃起不全は必発なわけです。
そして性欲が奪われることはないので辛い気持ちになるのです。
しかし、前述のVCDがあれば安全かつ完全に勃起させ、互いにエクスタシーを得る事は可能です。

但し、男性はエクスタシーの質が変わります。
どういうことかと言いますと、
その最後の場面では、「ドクドク」といったポンピング的な射精感はなくなり、連続した絶頂感が暫く続くのです。
この感覚は恐らく女性のエクスタシーに似た感覚かもしれません。
(余韻があるため、終わって「ハイ、オヤスミ」はもう無くなりました^^)
これはこれで素晴らしいと思う今日この頃です。



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PSA値、ついに上昇する

前回のブログでの最終PSA検査月が誤っており訂正しました。(4月→3月)
またこの最終月検査は別機関での定期健診による結果でした。

いま書いていることは過去を述懐した形です。

さて、その後本来の経過観察のためのPSA検査が5月にありました。
嫌な予感が的中し数値は今までの0.008からいきなり0.09へと大きく上昇していました。
全摘の場合、連続して0.2を超えてくると再発とみなされるわけですが、
今回僅か2か月の間に0からいきなり0.1近い数字に跳ね上がっている。
信頼する主治医からは誤差かもしれないとお話し頂きましたが、
こんな大きな数値は誤差の範疇を超えているのでは?と素人考えですが疑ったのです。

GS8、断端陽性でしたから再発は想定内だったのですが、こんなに大きな数値がいきなり出てくると動揺します。
私はこの数字に大変驚き、前立腺床に留まらず既に転移があるのだろうと精神的に苦しくなりました。
そうなれば目論んでいた「全摘+前立腺床放射線」での根治は厳しいかも知れません。
次回再検査は来月です。(生き地獄^^)

私は直ちにサルベージ放射線治療についての情報を集めようとしました。
(ところがこれについては情報が少ないんですよねえ)



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術後PSA値の推移

全摘手術は2016年1月でした。
術後のPSA値の推移です。

2か月後検査  2016/03 0.008
3か月後検査  2016/04 0.008
6か月後検査  2016/07 0.008
9か月後検査  2016/10 0.008
12か月後検査 2017/01 0.008
15か月後検査 2017/03 0.008 (別の機関での定期健診)

まだまだこれからです、安心はできません。

ところで術前生検では、12本中片葉に3+3が2本あり4+4が1本ありました。
画像上、そんなに拡がりもなく転移・浸潤も見当たらず、術前PSA値も4.3と早期であり、その生検結果を前提に全摘による根治を十分見込んだわけです。
そして万一再発するなら前立腺床だろうから放射線で救済できると確信して。

残念なことに術後の病理結果は両葉に殆どが4+4、尿道付近に断端陽性と診断されました。
幸い、顕微鏡でも転移浸潤は認められませんでした。
断端はわずかな顔出しでしたので電気メスで焼き切れた可能性もありますが今後再発のリスクが明らかに生じました。
しかし、もし再発しても(転移がなければ)高線量でのサルベージ放射線治療で根治できると信じています。
聞くところによると、局所再発であれば1次放射線治療時の治療効果と遜色なく顕微鏡的な遺残なら1次治療よりも有効かもしれない、ただし74Gy以上の線量が必要とのことです。
(線量を聞いて驚きましたが・・・本当でしょうか)

とは言ってもよくよく調べてみると最近ではやはり1次治療も放射線の方に分があるようです。
が、それでも非再発率は100%ではなく、特に私の場合ハイリスクであり、素人考えですが個人差として低分化癌に抵抗力があるやも知れず、どちらのグループに転ぶのかわかりません。
私としては癌のこの個人差がやはり難しい印象があります。



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全摘手術に賭ける


結局、悪性度が高かったために私としては数か月先のロボット手術を待つ事ができず、
翌年の16年に入ってすぐに恥骨後式による従来の全摘手術を受けた。
同時に精嚢摘出、リンパ節郭清も行った。
尚、左右勃起神経もためらわず摘出したが、これはVCDカンキという医療器具がある事を知っていたからだ。
(災い転じて・・、神経喪失前と比べ、硬度、長さがより増した模様だ)

そうやって手術も無事終わったのだが、術後得られた病理検査の結果に再び驚いた。
生検の結果とは異なり、腫瘍は両葉に広がっており、
GSも全てが4+4=8に変更され、ハイリスク、pt2cとなった。
そして、残念なことに断端陽性と診断された。
やはりこれ以上は待てなかったのだと改めて思ったものだ。
実際には時間的余裕はまだ十分あったのかも知れないが悪性度が高く心配だった。
今ではロボットの方が良かったのかなとも思うが、当時は待つ事は精神的にとても耐えられなかった。

私は1次治療を放射線ではなく全摘手術に賭けた。
悪性度の高い私にはどの治療法によっても再発の可能性は十分にある。
最初から「全摘+放射線」のセットを前提として考えておく。
転移がなく前立腺床での再発だけなら線量によっては根治が見込めると思っている。



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セカンドオピニオン

セカンドオピニオンを聞きに他地区にある先進医療機関へと向かったが、
その対応医の的確でない回答には失望せざるを得なかった。
今思えば、放射線腫瘍医ではなかったのかもしれない。
具体的な内容はもうこれ以上書かないことにする。
私はつくづく巡り合いの悪さに落胆した。

日本放射線腫瘍学会によれば、
放射線腫瘍医は、 「腫瘍学=オンコロジー」に精通しすべての腫瘍に関し「病理」「腫瘍外科学」「腫瘍内科学」「腫瘍画像診断学」「インターベンショナルラジオソロジー」「生物統計学」等の面で知識を身につけている、
とある。

もし、放射線治療を受けるとしたら、このような放射線腫瘍医と、更には放射線治療計画の最適化・検証などを行う医学物理士が所属する医療機関が望ましいのかもしれないが私にはよくわからない。
その数はどちらも不足しており、医学物理士は特に限られているらしい。

医学物理士が勤務する医療機関
(日本医学物理士会HPより。但し現状は要確認)

一昨日の夕食時だが、些細なことで妻のアッコと喧嘩となった。
この女は武力行使に踏み切る可能性もあるとみて私は頭を下げたが、結局、家を出て行ってしまった。
私が。

そして、小さなボートを係留しているマリーナへ行き、一人船中泊となったのであった。
翌朝には電話で家出の非を認め、マリーナまでお越し頂き、2時間ほど遠出してある港までイカを食べに出航した。

もう口答えはしないと心に誓った。^^

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